MacVimであれば、ノーマルモードのカール形状はブロックで、挿入モードの時はカーソル形状が垂直バーとなります。これにより現在が挿入モードかどうかすぐ分かりますし、文字が挿入される位置も見やすくなります。
で、端末上で起動するVimにしても、実はカーソル形状の切り替えができるらしいことが調べてわかったんですが、いかんせんMacのOS X標準で用意されている"ターミナル.app"は、カーソル形状の切り替えに対応していないようです。しかしながら、"iTerm2"という端末アプリが対応しているらしいとのこと。
ということで、標準の"ターミナル.app"から"iTerm2"へ乗り換えるとともに、カーソル形状をモードによって切り替える設定をしました。
iTerm2のインストールと設定
下記からダウンロードして解凍し、出てきたアプリを直接「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
http://www.iterm2.com/#/section/home
設定は好みですが、プロファイルの以下の部分は重要と思われますので書いておきます。
「Text」タブ
Treat ambiguous-width characters as double width にチェック → これにチェックを入れておかないと、□や◯といった記号の混じった文章がおかしくなります。
「Window」タブ
Disable session-initiated window resizing のチェックを外す → ウィンドウサイズを変更した時に追随させるにはチェックを外します。
「Terminal」タブ
Save lines to scrollback in alternate screen mode のチェックを外す → Vim起動中にウィンドウサイズを変更した場合に、Vim終了後の端末ヒストリーがおかしくならないようにするにはチェックを外す必要があります。
Report Terminal Type: "xterm-256color"に設定 → デフォルトだと"xterm"ですが、カラー表示が一部不完全になるので、この設定に変更します。
「Key」タブ
ターミナル上でMac側のショートカットキーが効かなくなる場合がありますので、ここで設定して回避します。僕の場合、日本語/英数の入力切り替えに使うキーを効くようにするために次のように設定しました。
Ctrl+Shift+J → Do not Remap Modifiers
Ctrl+Shift+: → Do not Remap Modifiers
Vimの設定
さて、カーソル形状をモードによって切り替えるには、下記の設定を.vimrcに記述してVimを再起動します。
" 挿入モードでカーソル形状を変更する let &t_SI.="\e[6 q" let &t_EI.="\e[2 q" " カーソル形状がすぐに元に戻らないのでタイムアウト時間を調整 set ttimeoutlen=10 " 挿入モードを抜けた時にカーソルが見えなくなる現象対策(なぜかこれで治る) inoremap <ESC> <ESC>
最初のt_SIとt_EIの設定では、エスケープシーケンスを用いてカーソル形状を設定しています。
また、ttimeoutlenはエスケープシーケンスをその時間内に入力すれば認識するという意味で、逆に言えばその時間まで待って初めてエスケープシーケンスの効果を認識するということになります。この時間が認識できるくらい長いと挿入モードを抜けた際にカーソル形状がすぐにもどらない、なんて事が起きます。エスケープシーケンスは手入力しないことがほとんどだと思うので、10msecに設定しています。(0でもいいという情報もみかけましたが念のため10msecにしてます。)
さらに、なぜか挿入モードを抜けた時にカーソルが次の操作をするまで見えなくなるという現象がたまに発生したので、上記設定をしたら治りました。なぜ治るのかの理由は不明ですが、追求しても仕方ないのでよしとします。(分かる人いたら教えてください。)
ちなみに、iTerm2は標準でマウスイベントに対応してまして、mouse=aと.vimrcに書いておけばホイールスクロールできますし、マウスドラッグがビジュアルモード選択になります。なおMac側でコピペしたい時にはOptionキーを押しながらドラッグするとできます。
これで快適にVimで操作できるでしょう。楽しいVimライフを!
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