2014年4月24日木曜日

たまには「手を動かさないこと」も必要

よく手を動かすことが重要だって言われますよね。特にエンジニアの世界ですと、コマンドを覚えるとか、プログラミング言語を習得するとか、新しいツールを使うとか、ドキュメントを書くとか、そういう文脈で使われる言葉が「手を動かせ」です。確かにその通りであって、手を動かすこと重要である、という意見を否定しようだとは全く思いません。

でもしかし、いついかなる時も手を止めないことが良いことだ、とは僕は思わないわけですよ。たまには、手を止めて静かに深く黙考することも、これまた非常に大事なことだろうと思うのですね。別に長くそうしろとも言いません。1分とか2分とか、場合によっては30秒でいいから、集中的に思考する時間が必要なときもあります。

例えばプログラミングの前の設計を行うことを考えてみます。全体の構想を考えているとして、最初は図に書き出していくわけですよ。思いつくことを色々と。僕は紙に書き出すのが好きなのでマインドマップ形式で描いたりします。

で、しばらくすると全部書き尽くすわけですね。「手が止まる」わけですよ。そこで次の段階に移行して再び手を動かす作業を再開する、のではちょっと甘いのですね。そこはむしろ、描いたものを眺め直して、頭の中でイメージを作り、足りないものが無いか、もっと掘り下げて細かく書いておくべき点はないか、などを検討することで、完成度が上がるのです。その時こそ、手を動かさずに静かに深く考えるべきタイミングですよね。時間にしたらわずかに1・2分かも知れませんが、この時間を取るか取らないかの差は大きいはずです。

ちなみに手を止めて黙考していると「ほら、手が止まってるよ」とか何とか言って文句をつけてくる人が居たりするかもしれません。手を動かしていないと仕事してないと思ってたみたいです。そういう人は分かってないので、無視しておきましょう。僕も過去の職場にいましたね。その人は自分を忙しくするのが得意でいつも悲劇の主人公気取りの人でした。相手にするだけ無意味です。

もちろん、あまり長い黙考は疲れるし意味が無いので、僕が言っているのはせいぜい数十秒から数分間程度のことです。でも、それが重要な時もある、ってことは理解しておかなければいけないと思います。

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