- Redhat系では chkconfig
- Debian系では update-rc.d, sysv-rc-conf など
で、上記コマンドの使い方は省略するが、どちらも行っていることは共通している。まず、デーモンの起動・終了などを制御するスクリプトは
/etc/init.d/{デーモン名}
という名前で用意されている。例えばSSHデーモンは /etc/init.d/ssh だ。これらのスクリプトには引数で start, stop, restart, status などを与えることができ、起動・終了・再起動・状態の取得などを行うことができる。
で、自動起動するデーモンについては、
/etc/rc{ランレベル番号}.d
にデーモン制御スクリプトへのシンボリックリンクを作成する。すると、システムの起動時に実行される /etc/init.c/rc スクリプトに参照され、実行される。例えばランレベル5でシステム起動時に自動起動されるスクリプトへのシンボリックリンクは、/etc/rc5.d 内に存在する。
その際の起動順序はシンボリックリンクの名前で決まる。具体的には
S{起動番号}{デーモン名}
である。この起動番号の小さい方から大きい方に向かって起動していく。例えば Apache2デーモンは S17apache2 、SSHデーモンは S18ssh という名前なので、Apache2 は SSH より先に起動することが分かる。
と、ここまでは前から知ってたんだけれども、じゃあ、この起動順序の番号はどこで決まってるのかについては特に調べもせず知らなかった。でもちょっと必要になったので調べてみた。どうやらRedhat系とDebian系で違うようだ。
Redhat系では、起動スクリプトである /etc/init.d/{デーモン名} の「コメント文」に特定の書式で書いてあり、chkconfig はそのコメントを見に行く。コメントの書式は
# chkconfig: - {起動番号} {終了番号}
となっていて、この起動番号が chkconfig を実行した際にシンボリックリンクの名前に使われる。
一方Debian系では、update-rc.d の場合、作成するシンボリックリンクの起動番号は自動的に決定されるらしい。ちょっと調べただけでは分からなかった。(知っている人いたらぜひコメントください。)
Debian系では別のコマンド sysv-rc-conf もあり(使うには sysv-rc-conf パッケージをインストールする必要がある)、こちらは
/var/lib/sysv-rc-conf/services
に記述された起動順序にそってシンボリックリンクを作成する。こちらの sysv-rc-conf は chkconfig にコマンドの書式が似ていることもあり、使いやすいと思う。
※この記事について指摘・意見・提案・感想などありましたら下のコメント欄にどうそ。
0 件のコメント:
コメントを投稿