slapadd の man ページを参照すると -o オプションで syslogd に関する設定を色々指定できるみたいだ。該当部分はこんな記述になっている。
-o option[=value] Specify an option with a(n optional) value. Possible generic options/values are: syslog=<subsystems> (see `-s' in slapd(8)) syslog-level=<level> (see `-S' in slapd(8)) syslog-user=<user> (see `-l' in slapd(8)) schema-check={yes|no} value-check={yes|no} The schema-check option toggles schema checking (default on); the value-check option toggles value checking (default off). The latter is incompatible with -q.
今回 syslogd 側 では daemon ファシリティでプライオリティが info 以上のログを出力するよう設定していたので、まずは
slapadd -o "syslog-level=INFO" -o "syslog-user=DAEMON" ・・・(以下略)
みたいな感じにやってみたけどログが出ない。いろいろ試行錯誤する中で、試しにそれまで付けていた -F オプションを外してみるとエラーがログに出た。どうやら -F オプションを指定するとデフォルトの slapd から出すログレベルの設定が消えて、何も syslog に出なくなるようだ。
そこで -o "syslog=<subsystems>" で改めて指定する。<subsystems> に指定できるログレベルについては昨日の記事を参照。
slapadd -o "syslog=stats,stats2,shell,parse,sync,none" -o "syslog-level=INFO" -o "syslog-user=DAEMON" ・・・(以下略)
これでログ出力できた。
なお、ログレベルについて一点気をつけたほうがいいことがある。それは none だ。各種サイトで調べてみても none ってなんか一見不要そうな雰囲気だから最初は付けてなかった。けれど、これは指定しておくことを強くおすすめする。
たとえば、slapd をシェルからコマンドラインで打つとシェルには出るエラーメッセージが syslogd に記録されないんでおかしいと思ってたら、none を含めたら記録されるようになった。読んで意味がわかるメッセージがログに記録されるのは重要。こんな有用なログをなぜ none って名前のログレベルにしたんだよ・・・。
ちなみに余談だけれど、上に引用した slapadd の man ページの -o オプションの部分には、syslogd へ出力するログのプライオリティを変更するための slapd の -S オプションについて言及があるのに、slapd の man ページの方には -S オプションについての説明がない(笑)。それでも -S オプションは slapd の方でもきちんと機能する。単に man ページヘの書き忘れかもしれないから、syslogd への出力プライオリティを変更するオプションとして覚えておくと便利だろう。
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