当方も今までvimdiffについては色を見やすくしたり差分計算アルゴリズムを賢くしたりと、カスタマイズによって使い勝手を向上させてきましたが、唯一実現できていなかったのが、「単語単位の差分表示」なのであります。
しかしついに、vimdiffで単語単位の差分を表示できるようにするvimプラグイン「diffchar.vim」を先日見つけました。最初の公開が今年5月という新しいプラグインです。
diffchar.vim - Highlight the exact differences, based on characters and words : vim online
ということで、早速インストール。このプラグインはGithubにもミラーされており、すでにNeoBundleをお使いであれば導入はとっても簡単で次の一行を.vimrcに追加して ":NeoBundleInstall" するだけです。それ以外の場合については省略。
NeoBundle 'vim-scripts/diffchar.vim'
実際サンプルで試してみましょう。まず、vimdiffで差分を表示させると、次のようになりますね。
一つの行に複数箇所の変更が含まれる場合も、最初の変更から最後の変更までを含むような大きな1つの変更として認識されてしまっています。
しかしここで<F7>キーを押すと!
うおおおおぉ!すばらしい。単語単位の差分を表示できました。一行に複数の変更があってもちゃんと認識して表示。しかも、追加部分と変更部分で色分けもされています。
ちなみに、再度<F7>キーを押すと元に戻ります。なお、<F7>キーは文書全体について単語単位の差分表示を切り替えますが、<F8>キーを押すと現在の行のみ単語単位の差分表示を切り替えることができます。
これだけでも便利ですが、欲を言えば、vimdiffコマンド実行時やgit diftoolにvimdiffを使っている時に、いちいち<F7>を押すのは面倒。そんな時には、
" vimdiffで起動した際自動的に単語単位の差分(diffchar.vim)を有効にする if &diff augroup enable_diffchar autocmd! autocmd VimEnter * execute "%SDChar" augroup END endif
と.vimrcに書いておけばOK。vimdiffコマンドで起動した時には自動的に単語単位の差分が有効になります。(この場合、単語単位の差分をOFFにしたければ<F7>キーを押す、という使い方になります。)
これでvimdiffで差分をチェックする作業が一層はかどりますね。
※補足:autocmdのイベントはFilterWritePost、BufReadPost 、BufWinEnterなども試しましたが、FilterWritePostでは効果がなく、BufReadPostやBufWinEnterだとどうやらdiff表示途中に実行されてしまうらしく余計な箇所まで単語単位で差分表示しようとしてしまい表示が崩れます。VimEnterを指定したら期待した動作になりました。
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